京都のうなぎの寝床で、心地いい住まいを手に入れる方法

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うなぎの寝床 F 2nd 内田雅章建築設計事務所
 
京都でのお住まいの土地がうなぎの寝床なので、建て替えようか、リフォームしようか悩んでいるあなた。
 
もしくは、新しく買おうと思っていた土地、他の条件はぴったり合うのだけど、カタチがうなぎの寝床なので決めようか悩んでいるあなたへ。
 
 

うなぎの寝床の家は暗い、はウソ!

 
京都や大阪に古くから多く残るうなぎの寝床、今の時代はとても肩身が狭い扱いを受けています。
狭い、暗い、不便、あきらめにも似た言葉をよく聞きます。
 
確かに、うなぎの寝床に建つ昔の家は、庭に面してでもいない限り、暗い部屋が多かったのは事実。
 
間口の広い家は、窓も取りやすいですし、自然と明るい家を建てることが出来ます。
 
そんなうなぎの寝床の土地でも、設計に工夫をすれば、暗い家ではなくなります。
 
一つの実例を見てください。
 
敷地の片側はマンション、隣も同じくらいの住宅がありながら室内真ん中あたりでも暗いという文字は浮かばないくらいの明るさがあります。
 
現代の工法であれば、うなぎの寝床の家が暗いというのは当てはまりませんね。
 
 
 

伝統から学んで活かす、うなぎの寝床のGoodポイント!

 
今は少し敬遠されるうなぎの寝床の土地ですが、京都の中心地では一昔前はほとんど全てがこのような形状の土地でした。
 
その中で、快適に過ごすためにそれも、暑い夏と寒い冬と言われる京都には様々な工夫が活かされてきました。
 
中庭、坪庭は、小さいながらも建物全体に光と風を取り入れるために、多くの町家に取り入れられました。
 
最近では、エアコンが発達したためせっかくのこの工夫も十分活かされていませんが、現代の住まいでも、伝統の工夫を少し取り入れるだけで、快適に過ごせるヒントがたくさんあります。
 
ただし、建売住宅などコスト重視の建て方では、なかなかそういった工夫もされていないのが残念です。
 
 
 

設計次第で、うなぎの寝床は宝の山

 
先程も言いましたが、敬遠されがちなうなぎの寝床も、設計次第でお宝敷地に変身します。
 
明るさを取り入れるだけでなく、中庭を上手に使うことでプライバシーをしっかり守れる住まいにもなります。
 
中庭は、家全体の通風のためにも有効であることは実証されています。
 
防犯上もがっちり守りやすい住まいにもなります。
 
工法を選ぶことで、室内に柱のない家を建てることも出来ます。
 
設計次第なんです。
 
でもあなたにとって本当にいい住まいを建てられるかどうか、ただ単に明るい家になったけど・・・とならないようにするには大切なことがあります。
 
 
 

うなぎの寝床を、宝の土地に変えてしまうためにしなければならない事

 
うなぎの寝床にかぎらず、住まいづくりで大切なこと、失敗しないであなたらしい住まいを手に入れる為にしなければならないことがあります。
 
それは、あなたが新しい住まいでどのような生活を送りたいか、ちゃんとイメージしておくことです
 
せっかく大金で手に入れる新しい住まいなのに、建ててからこんなはずではなかった、などということが起こらないようにするために、必ずしておかなければなりません。
 
イメージしてくださいと言っても、実は結構難しいと思われる方が多いかもしれません。
 
私が常々家づくりのお手伝いをする時、なかなかイメージできない方が半数くらいおられます。
 
でも、何かのきっかけでコツのようなものが分かると、今度はこれでもか!っていうくらい持ってこられる方もおられます(笑)
 
構えすぎてひねり出す必要はありません。
 
気がついたら、だんだん見えてきます。
 
よくアンテナの感度が良くなるといいますが、自分が望んでいるものを脳が認識してくるようになるからです。
 
きっかけの一つとして、このようなことを少し思い出してみて下さい。
 
「こんな寝室なら、毎日のストレスから解き放たれてぐっすり休めるだろうな~。」
「リビングから庭がこんな風に見えたら、なにかのんびりくつろげるな~。」
「こんな子供部屋で子供たちが生活してくれたら、楽しいだろうな~。」
 
このような感じの積み重ねです。
 
家づくりで満足されている方は、自然とこれができていて、尚且つ家づくりのパートナーに上手に伝えることが出来た方です。
 
うなぎの寝床は、郊外の広く条件の良い敷地に比べれば、確かに間取りは多少の制限がありますが、ご家族のライフスタイルを実現するには全く問題はありません。
 
むしろ、周辺の敷地で閉鎖的だからこそ、室内の充実度合いは思い通りになる場合が多いです。
 
注文住宅の場合、建売り住宅のように、売れやすい無難な間取りにする必要はないので、間取りの可能性は無限大です。
 
無限大だからこそ、そこに住む方がどのような生活を送りたいか?というイメージがとても大切になります。
 
このイメージを実現できて初めて、若干厄介者扱いのうなぎの寝床がお宝の土地になるというわけです。
 
家づくりの準備期間は、新しい住まいでどう暮らすかのイメージトレーニングでもあります。
 
☆ご自身の事
 
☆ご家族の事
 
☆子供さんの事
 
☆休日の事
 
☆将来の事
 
☆そして、老後の事も
 
こうやって少しづつでも、ご自分の将来の生活をイメージしていってください。
 
このイメージがあればあるほど、あなたの将来の新しい住まいは、あなたらしくあなたに最適な住まいになるはずです。
 
そして、そのイメージを家づくりのパートナー伝えてください。
 
家づくりのパートナー選びは、それをどのようにカタチにしてくれるかを基準に選ぶことで、ぶれない家づくりができるのです。
 
施主であるあなたが、ブレてしまうと、家づくりもブレてしまうのです。
 
うなぎの寝床だからこんな程度、と諦めるのではなく、せっかくの準備期間は素敵な家のイメージトレーニングで楽しくすごしてください。
 
 
 

うなぎの寝床の家のイメージ作りの参考に

 
うなぎの寝床の土地に建てた住まいの参考例です。
この窓の無い2階の奥には太陽が眩しいくらいのバルコニー、そしてそれを楽しむリビングがあります。
詳しくは、うなぎの寝床・施工例【ソライエ】
 
 
 
 
市街地にある、うなぎの寝床。このガラスの奥にも吹き抜けのバルコニーデッキ、連結するリビングはとても開放的。
詳しくは、うなぎの寝床・施工例【北条口の家】
 
 
こちらも市街地によくあるうなぎの寝床の形状。中は木のぬくもりを感じる温かい住まいとなりました。
詳しくは、うなぎの寝床・施工例【風を感じる家】
 
 
 
職住一体の昔ながらの町家の使い方を、現代風に解決。住まいの方は奥様のこだわりが満載。
詳しくは、うなぎの寝床・施工例【壬生の町家】
 
 

まとめ

 
うなぎの寝床にかぎらず、家のカタチ・・・間取りは住む人の想いでいくらでもつくることができます。
 
モデルルームから選ぶのいいのですが、それでは人の家に住むのと同じ。
 
せっかく一生に一度の家づくりなのですから、自分らしい家づくりをしませんか?
 
京都の街なかで、うなぎの寝床が多い場所でも、今はマンションが周りに多くなり、昔ながらの建て方だけでは良い環境を得られにくくなりました。
 
良い所を取り入れつつ、現代の知恵も盛り込んでいい家を手に入れて下さい。
 
間取りの考えの参考には、うなぎの寝床、同じ敷地で5つの間取り比較が参考になります
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