寒い家にガマンして住んではいけない!!

 

家づくりの相談をしていと時々耳にします。
「マンション暮らしが長いので、一戸建てでの生活は寒いと聞くので不安です。」

欧米と日本の暖房の違い

寒い冬の朝、もう少し温まっていたい!
せめて暖房が効いてくるまでこのままあと少し!と感じながら、
無理やり、寝床から出て、寒い部屋に起きるという経験は、誰にでもありますね。
ところが、映画なんかで見る欧米の現代の風景には、このようなシーンは出てきません。
欧米人がそういう表現をしないだけかもしれませんが、これには理由があります。
欧米では古くから、建物全体を暖める「全館冷暖房」が普通の考え方なのです。

ところが日本では、寒い部分だけ暖める方法が伝統になっています。

囲炉裏から始まって、火鉢、湯たんぽ、こたつ、ストーブ・・・と
部分で暖める「採暖(さいだん)」が根本的な考え方です。
現代になって少し進歩して、ルームエアコンという「部屋を暖める」という発想になりました。

このように、寒い冬を少しでも快適に過ごすための「暖房」という発想が、

欧米と日本では根本的に違っています。

寒い部屋は日本人の想像以上に健康に良くない。

さらに寒い冬、少しでも暖かく快適に過ごしたいのは同じにしても

「寒さ」に対する考え方が日本人は少し違うような気がします。
・なにせ日本人は我慢強い!
・寒かったら、着こめばいい。
・こたつがあれば十分。
・そんなに寒いなら、早く布団に入って寝る。
・風邪をひくのは弱いからだ。
乾布摩擦でもして強い体にすればいい! ほんの数十年前まで、私が小さい頃でもこのような考え方でした。
“ガマン”して、強い体にする。
たしかにこれは一理あるのかも知れませんが、あまり先進国的な発想とは思えません。
実は「寒い環境」と言うのは我々が考えている以上に体には良くない、リスクが多いのです。
低温に関して、欧米では次のような考え方があります。

欧米での寒さに対する考え方

  • イギリスでは、室温19℃以下は“健康リスク”がある。
  • ドイツでは、室温19℃以下は“基本的人権を損なう”という思想がある。
  • アメリカでは、州によって賃貸物件で維持しなければならない最低気温が定められており、 守れない場合は物件を改修しなければならない。
などなど、端的に言うと低温の中での生活は「人間的ではない」とまで言っています。

私が住んでいる京都では昔、冬に暖房をつけようと室温を見たら1℃、2℃なんて平気でありました。

基本的人権も何もあったもんじゃないですね。京都ですらそうなのですから、北日本にお住まいの方はなおさらではないでしょうか。 

低温による健康リスク

低温による健康リスクは、実は日本でも研究されていて、
下記のようなものが挙げられます。

    • 血液の濃化、つまり血がドロドロになり、詰まりやすくなる。
    • 急激な血圧変動、特にお年寄りの血管に良くないのは明らかです。
    • 高血圧性疾患、、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など血管が破れやすくなります。
    • 呼吸器系の感染リスクが強まります。吸い込む空気も冷たいので、肺が冷え、インフルエンザなどの感染症になりやすくなります。

 

このように寒さを“ガマン”して鍛える以上に、“健康リスク”のほうが大きいのです。
若いうちはまだしも、30歳代以上になればそのリスクはより大きくなります。
「ガマンは美徳」と言っている場合ではありません。
これからの住まいは屋外の暑さ寒さをしっかり遮断することにより、

 

少ないエネルギーで室温を保ち、快適に過ごせる家を手に入れましょう。
断熱性能を良くして、せっかく温めた、冷やした、空気が外に漏れ出さない
ようにした高気密高断熱住宅は、これからの時代の健康的な生活を手に入れる
住まいと言えるでしょう。

 

 

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