子供のアトピーにやさしい家づくり!高気密高断熱による健康快適生活

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家づくりの相談をしていて、年々多くなっていると感じるのが、アトピーなどアレルギーのあるお子さんがいらっしゃるご家庭です

症状がひどくなると、ご本人だけでなくご家族にも影響が出てきますね。

少しでも症状が治まるような家にしたい、という切実な思いが伝わってきます。

その答えとして、高気密高断熱住宅という選択肢を考えてみてはいかがでしょう?

ここでは、高気密高断熱住宅がアトピー等の疾患を軽くする可能性があることをお伝えしたいと思います。

アトピーがひどくなるの原因の一つはダニ

発症の原因は様々であり、まだよく知られていないようですが、ダニがアトピーの原因の一つであることはよく知られています。

健康な人でもダニと聞くと決していい気はしません。

活動が活発になる条件というのは、

気温:25℃前後
湿度:65?75%前後

梅雨の頃はダニが一番元気になる気候ですね。

 ダニが0(ゼロ)の住まいは残念ながら不可能

ちょっとショッキングかもしれませんが、普通の住まいの中でダニを完全に発生させないというのは不可能とも言えます。

人間が住む環境は、他の生き物にとっても快適なことが多いですから。

しかし、活発な動きを抑える方法はあります。

その一つは、湿度を抑えるということです。

湿度が60%以上になると繁殖し、50%以下になると多くが死んでしまいます。

つまり、梅雨の季節でも家の中の湿度が50%前後になるようにすればよいわけです。

除湿機があればカビもダニも防げる?? 

残念ながら、家電店で売られている除湿機ではダニを抑えるほどの効果は見込めません。

パワー不足です。

家電店の除湿機では概ね機械の周り、良くてもその部屋の見渡せる部分が精一杯です。

ということは、カーペットの中、畳の中、部屋の隅の物陰になる部分まで湿気を減らすことまではできないのです。

逆にダニはそのような隅っこが好きなので、結局ダニの活動を抑えることにはなりません。

ダニの活動を抑えるには、家全体の湿度を下げなければならないからです。

理想なのは、家全体の湿度をコントロールすることになります。

アトピーの症状を改善できる住まいは、湿度のコントロールがカギ

家全体の湿度をコントロールするとなると、高気密高断熱にして、湿度を少しでもコントロールできるようにするのがベストです。

よく高気密高断熱にすると、閉めきっていて風が通らないとか、空間が閉鎖的になりカビやダニが出やすい、と誤解されている方も多いですが、実はまるっきり逆です。

確かに数年前までは、そのような住まいも多く見られました。

それは、断熱性能が上がった割には気密性が上がらず、そのため湿度が結露にかわりカビやダニを発生しやすくしていたのです。

現在では研究も進み、しっかりとした高気密高断熱の住宅にすれば、カビが発生しにくく、ダニも活動しにくい空間づくりができるようになってきました。

ハウスダストも減らす

アトピーの原因として、湿度の他にハウスダストも要因の一つとされています。

「ハウスダストを減らす家なんてできるの?」と思われるかもしれません。

実は、高気密高断熱住宅にした場合、第1種換気と言って空気の出し入れを両方共換気扇を使う事が多くなります。

その際、出ていく空気の排気配置を工夫することによって、ハウスダストも一緒に排気することになります。

しかも、その換気扇は24時間換気ですから絶えず排気していることになります。

結果、家じゅうのハウスダストが絶えず排気されることになりますので、かなり減らすことができます。

これまでの住宅でも、24時間換気は法律でしなくてはなリませんでした。

しかし、空気を排出すことだけを考えられていたので、その換気扇の位置も、ハウスダストを排出するのには適した配置ではないのが普通です。

ハウスダストは、通常下に下に下がっていきますが、換気扇はあまり下の方にはつけていませんね。

もちろん全てのハウスダストをなくすことは不可能です。

費用も少しかかりますが、百万円、二百万円もするような設備ではありません。

高気密高断熱にすると、エアコンの台数を半分以下にすることができ、その浮いた費用でこの換気設備の費用として賄えます。

そう考えれば、しない手はないですね。

依頼先には注意が必要

注意していただきたいのは、そこまで意識して設計している設計士や、施工をしてくれる工務店が多くないのが現状です。

〇〇空調システムなどの大げさな設備もありますが、費用の割に性能は・・・というものも多くあります。

更に、そのメンテナンスを考えると過剰な費用もかかります。

家づくりを考えた時、依頼先を選ぶ段階で高気密高断熱をお考えなら、湿度に関する質問をしてみてください。

「あなたの会社の家づくりでは、湿度のコントロールをどのように考えていますか?」と

まずは、しっかりとした答えが返ってくるかどうかがカギとなります。

「除湿ができるエアコンを入れてください。」
「除湿機を入れればいいですよ。」

この2つも必要なのですが、この答えしか返ってこないようであれば、注意が必要です。

おそらく、正確な高気密高断熱住宅を造る知識は乏しい可能性があります。

絶対とは言えませんが、先程の質問を選択の一つの目安にしてください。

子供さんだけでなくアトピー等の疾患は日常の生活にも支障をきたしますので、少しでも症状を軽減できれば、しかも自然にできれば越したことはないですね。

高機密高断熱住宅にすれば、アトピーが治るとは言えませんが、原因とされている要因を少しでも減らすことは可能です。

また、そのようなアレルギーを幸い持たないご家族にとっても、健康快適に過ごせる空間でこれからの生活を考えるなら、高気密高断熱にすることをオススメします。

健康的な生活をおくれる秘訣はこちらを参考にしてください。
 →寒い家にガマンして住んでいる?高気密高断熱住宅が健康に優しい理由

快適に過ごせるヒントはこちらも参考にしてください。
 →寝室を快適にする?生活の質を良くする高気密高断熱の秘密

 

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