コンペの流れ~5人の建築家コンペで建てる家

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建築家を選ぶ最適な手段として、昔からコンペが行われてきました。

建築家コンペで建てられた代表的な建物

・国会議事堂  ・東京都庁  ・京都国際会議場

・関西国際空港ターミナルビル  ・京都駅

世界にもあります

・パリのオペラ座  ・国連本部  ・ポンピドー・センター

・シドニー・オペラハウス

等などほんの一例で、世界中で古くから行われてきました。

そういえば、最近では2020年東京オリンピックのメインスタジアムも

コンペで決まりましたね。

ただ、ご覧のように今でいう公共の建物、昔は権力の象徴としての建物

で行われてきました。

 

コンペを行うメリットは、それぞれの施主の要望をいろいろな建築家から、

デザイン、工法、材料の使い方、空間の使い方を様々な提案をうけ、

その中からベストのプランを手に入れることができるのです。

 

お気に入りの設計士がいるのなら問題ないのですが、建物の設計は

土地の条件、予算の条件、施主からの要望によって常に変化します。

 

その時々、それぞれの条件の中でベストの選択をするにはコンペが最適です。

つまり、あなたにとって最適な建築士と巡り合うことが、ベストの住まいづくりの

第1歩になるわけです。

 

コンペのデメリットは、個人でするにはとても難しいということです。

 

クリアしなければならないそれぞれのポイントを、

コンペの流れに合わせて説明いたします。

 

【要望管理】

【スケジュール管理】

【予算管理】

【どの建築家を選ぶか】

【どのようにして施工していくか】

などの建設の条件を整えなければなりません。

特に家づくりがはじめての場合、大変な労力と時間が必要となります。

そこで、家escortではこの全ての管理をお施主さんに代わって行います。

 

1.要望の管理

建築家にいきなり、この土地に4人で住むからベストな設計図を書いて!

と依頼しても、あなたにとって最適な住宅のプランが提案されることは、

まずありえません。

なぜなら、建築家はあなたにとって最適な住まいのカタチはわからない

からです。

 

あなたが、

普段はどのような生活をされているのか、

その中で不満に思っていることは何なのか、そして、

これからどのような生活をしいきたいのか、

将来どのような人生を送りたいのか、

子供さんにはどのように育って欲しいのか、

などの心の要望を提示しないと、あなたにとっての

ベストな住まいはできません。

「4LDKで床暖房でオープンキッチンの家がほしい」

だけでは全く不十分なのです。

 

その上で、予算はいくらなのか、

設備は何が必要なのか

などの要望の条件も整えていきます。

 

コンペの場合は特に、初めのうちにこのような条件を

整えておく必要があります。

 

家escortではこの要望書を【私の家の未来予想図】として

コーディネーターと一緒に作製していただきます。

 

2.予算の管理

コンペのを開催する場合、あらかじめ建設にかける費用は決めておいた

方がいいでしょう。

建築家としても、できるだき良い建物をつくりたいと考えれば、建物にかけ

るお金はどんどん膨らんでしまいます。

 

例えば、今回のコンペの予算は2500万円と決めて、この額に収まる

ようなプランを考えてほしいと依頼すれば、予算オーバーする可能性

も減ります。

ここが曖昧になるのは、住宅の場合は非常に危険です。

 

 

3.スケジュール管理

コンペにかぎらず、建物を建てるのにスケジュールを管理するのは

とても大切です。

建築家と家を建てる場合、設計と施工を別になり、なおかつ住宅ローン

の制限もありますので、大変重要でコントロールも難しい作業となります。

建築の知識がない方がするのは、難しいでしょう。

 

 

4.建築家選び

建築士とひとくくりに言ってもいろいろな仕事をしています。

建築士=建築家 ではありません。

 

その上で、建築家の中でも木造の住宅を得意とする方、または

経験のない方もいらっしゃいます。

そして、同じ木造の住宅のなかでも、伝統的な数寄屋が

得意な方もいれば、真っ白で四角い家が得意な方、

ヨーロッパ調の建物が得意な方、などなど建築家によって

得意とする分野は千差万別。

 

得意分野だけでなく、グイグイ押して提案するタイプの方

もいれば、一つ一つ丁寧に積み上げていくタイプの方、

等など、個性もあります。

 

その中で、あなたにとって最適な建築家を選ぶのは実は

そう簡単ではありません。

 

家escortでは前もって要望をまとめる段階で、コーディネーター

がお施主さんの好みのタイプを分析していますので、5人の建築家

を選ぶ段階で、コンペの結果がどの建築家が選ばれても合うように

しています。

 

5.ヒアリング

上記の過程を経て選ばれた5人の建築家と、お施主さんに

同時に一緒に会っていただきます。

このとき、1.でまとめた要望書【私の家の未来予想図】を元に

建築家と意見交換をしてもらいます。

 

なぜ一緒に会っていただくかは、別々に会うと、先に会った

建築家にはこう言ったけど、後から会った建築家にはこう

言わなかった、などとなってしまい、条件がバラバラになって

しまい出てくるプランを公平に見られないからです。

 

6.プレゼン

ヒアリングから2週間後、今度は建築家の方から個別にプランの

プレゼンテーションをしてもらいます。

 

図面を見るだけではわかりにくいこと、窓がなぜここにあるかとか、

なぜこの配置になったか、であるとか、この部分に要望を盛り込んだ

などの解説をしてもらいます。

 

この日はお施主さんにとってはかけがいのない1日となります。

これまで多くのお施主さんに体験していただきましたが、ほぼ全員

方が感動して頂いています。

建築家もこの日のために2週間寝る時間を削ってプランを考えてきて

くれていますので、これから選んでいただくまでの1週間はお施主さん

にとっては寝られない日が続きます。

これから将来住んでいただく家のカタチが、目の前に5つも並んでいる

わけですからワクワクドキドキの1週間ですね。

 

7.建築家決定

家escortではプレゼンの日から1週間目が建築家を選んでいただく

期限としています。

これより長くても、余計に悩んでしまうだけであると考えます。

選ばれる時、コーディネーターに意見を求められる場合もありますが、

基本的にはそのプランのメリット、デメリットをお伝えしています。

 

時々、5つのプランの中に気に入ったのがないときはどうなるの?

と質問を頂きます。規定では、追加料金無しで別の建築家を集めて

再コンペとしていますが、10年間で1組も申し出はありませんでした。

それどころか、多くの方がどれも良くて1つだけ選ぶのがもったいないと

言っていただいています。

 

8.設計開始

このようにして選ばれた、1人の建築家と家づくりが始まります。

コンペで提案されたプランは完成形ではありません。

この提案を元に、もう一度ゆっくり話し合いながら設計をしていきます。

元の形のまま進む場合も多いのですが、ガラッと変わる場合も多々あります。

それは、設計がより深く進んでいく過程なので問題ありません。

基本的には4~5ヶ月が設計期間となります。

 

 

9.施工業者の選択

建築家が書いてくれて他設計図を元に、工務店に数社に相見積もりを

取ります。

その中で、建築家えらびと同様、その建物に最適な工務店を選ぶという

基準を金額と同じ水準で選び決定します。

 

10.施工

こうして選ばれた施工会社と、建築家による監理のもの約5~6ヶ月

をかけて、新しい住まいを建築していきます。

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